キャリアアンカーに基づいて転職をすると、自分の価値観を大切にして働けるようになります。
インターネット上でも簡単に受けられる診断をすれば、簡単に自分のキャリアアンカーを知ることができるでしょう。
ただし、診断を行うと8つに分類されたキャリアアンカーのうちの1つが結果として出てきますが、本当にそれが自分にとって最も優先するべき価値観なのかは、よく考えてみなければなりません。
なぜなら、人の価値観はそれほど単純なものではなく、あくまでキャリアアンカーは理想的な形を8つに分類しているだけにすぎないからです。
人によっては複数の分類にまたがっていることもありえるので、最終的には自己判断も大切です。
ここでいくつかの例を挙げてみましょう。
キャリアアンカーの診断をした結果、安全性のキャリアアンカーを持つという結果になったものの、奉仕や社会献身の気持ちも強いという人がいたとします。
また、重要なのは独立心だという気持ちを持っていても、技術職としての地位にも興味がある人もいます。
このように、診断の結果は1つでも、実は複数のキャリアアンカーを持っていることもあるわけです。
したがって、キャリアアンカーを参考にしつつも、自分が優先したいことをトータル的に判断して、ベストな職場に転職しないと、ミスマッチを起こす可能性が出てきます。
キャリアアンカー診断は、転職を成功させる要素の1つではありますが、自己分析も同時に行い、転職に挑むようにすることが大切かもしれません。